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この冬一番の寒波のせいで、とても寒い日曜日となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
遅ればせながら、新年そして新世紀のご挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、21世紀が明けて、もう2週間が過ぎました。昨年暮れから正月にかけても、一家殺人事件や新生児連れ去り事件、筋弛緩剤投与事件、株価下落及び円安等による景気後退の不安、成人式での若者暴走事件等々、暗いニュースが続いている日本ですが、せめて希望は明るくもって、少しでも世の中のためになると思うことを実践していきたいと、考えを新たにしているところです。
昨年もいろいろありましたが、多くの人々から元気をいただいた一年だったような気がしています。自宅のある穂高では、4反ばかりの田畑を借りて耕していますが、昨年は農繁期と海外出張が重なることが多く、知人や家人の助けをずいぶん借りました。家人以外は、皆、農業を主たる仕事としていて普段からとても忙しいのですが、私の依頼を快く引き受けてくれ、大変助かりました。
また、2年間関わってきたアフリカの小国マラウィでは、村の百姓グループから元気をもらいました。彼らは、私たちが調査の一環として手押しポンプ付き井戸を建設し、供与したのをきっかけに、彼らだけの力で共同農場を造り、お金を集めて種子を買い、井戸水を利用して乾季の野菜栽培を行い、大きな現金収入を得ました。私たちの期待に彼らが見事に反応してくれたのですが、それは期待以上のものでした。
さらに、11月に観劇した東京学芸大学付属養護学校の卒業生達とその父兄によるミュージカル「サウンドオブミュージック」の全幕公演です。普通の人でも「サウンドオブミュージック」の全幕を覚えるのは大変です。それを彼らはみんなの力でやってのけたのです。お母さんはシスター役で、子供達をサポートしながら見事なコーラスを聴かせてくれましたし、お父さんは大道具係など、裏方でがんばっていました。そしで子供達は、主役のマリア、トラップ大佐、彼の子供達など、台詞や歌の多い役でしたが、ほとんど完璧に演じていました。公演が終わった時、子供達はみんな感激で泣いていました。子供達を始め父兄の皆さんの努力は、並大抵のものではなかったでしょう。本当に素晴らしい公演でした。
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このほかにも、出会ったいろいろな方からたくさんの元気をいただきました。元気をくれる人々は、みんな自分がいる立場を理解し、やるべきことを実践しつつ、周囲に気を配ることができる人でした。そのような人が多数になれば、社会もより良い方向へ向かうものと思います。
元気をいただいて、そのままでは不公平ですので、私もさらに元気になると共に、元気をふりまく役回りを演じなければなりません。さて、どのように?と考えるこの頃です。
私は、3日後の17日よりバングラデシュへ2.5ヶ月間の予定で出張します。バングラデシュはインドの東側に位置する、国土面積が日本の3分の1強の小さな国です。しかし、人口は1億強で、人口密度は日本の2倍以上あります。その上、国は世界でも大河川に属するガンジス川、ブラマプトラ川及びメグナ川の最下流部のデルタ地帯にあり、毎年雨季の洪水で多くの被害を出すところです。「人と水が多すぎる」国です。大河川が起こす洪水を構造物を建設することにより調節することが大変難しいことは、過去の事業の失敗例で明らかになっており、今後は洪水と共生しつつ、そのような環境の中で可能な生計手段を見つけだしていくことであり、これが今回の出張の目的です。イスラム教における男女間格差や、土地の不平等な分配など、人口の多さや洪水問題に加えて複雑な事象が絡んでおり、非常に難しい調査であると認識していますが、是非地元の住民が元気になれるような計画を立てることが昨年もらった元気のお返しと考え、努力する所存です。今度の出張を含め、今年は3回の出張が予定されており、バングラデシュには7ヶ月滞在することになっています。
ということで、皆様とはしばらく通信が途絶えることとなりますこと、ご了承ください。しかし、現地の通信環境次第では、突然ご連絡を差し上げることがあるやも知れませんので、期待はせずにお待ちください。
それでは、今年一年が皆様にとって、実り多い素晴らしい年となることを祈念しつつ、行って来まーす。
君島 崇
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