RECS InternationalPlanning & Management

インデクス頁へ

ホーム

RECSについて

会社概要

RECS通信

現地便り

事業実績

出版物

写真紀行

リンク

調査分室

君島崇の安曇野有明ML

あずみのありあけ
メーリング・リスト

2000年 6月 6日

ウガンダ報告/農作業の進捗


拝啓

 6月に入り、草木の緑も日を追って濃くなって来ているようですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 さて、私、昨日2ヶ月のウガンダでの仕事を終え、昨日無事帰国しましたので、お知らせします。

 ウガンダはケニアの西、ヴィクトリア湖の北岸に位置する面積20万平方キロメートルの小国です。赤道が国の南部を横切る、熱帯圏の国ですが、首都カンパラは標高が海抜1,300メートル程度と高いため、日中はやや暑いものの朝夕は涼しく、非常に快適です。雨も年間降雨量1200〜1500mmと多く、また明瞭な乾季もそれほどないことから、樹木の生育が旺盛で緑が多く、またバナナが多く栽培されており(ウガンダの主食はバナナです)、雨が多いアジアから来た私のような人間には、ホッとする景観が広がっています。

 ウガンダといえば、私のような40代半ば以上の方の中には、1970年代に外国人を全て国外に追いやり、政敵の弾圧と殺戮を繰り返したアミン大統領を思い出す方が多いと思いますが、現在のウガンダは1986年以降政権をとっているムセベニ大統領の強力な指導力の下、政治的に安定し、治安も首都カンパラを始めとする主要都市は落ち着いています。現在は、アミン政権時代にほとんど機能しなくなった経済および社会インフラを整備すべく、国際機関、援助国の支援の下、行政が努力しているところです。

 私は首都カンパラの東に隣接する県の農民教育訓練センター(日本政府が無償協力で訓練施設の建設や農場整備などを実施し、センターの運営や教育訓練に関する技術アドバイスのためにコンサルタントを送っています)において、農民教育の専門家という立場で、これまで行われてきた訓練のとりまとめ、および将来へ向けての提言を含めた報告書を作成するとともに、県内の地方レベルの農業行政関係者に対して、センターでの農民教育に関する活動報告、提言にかかるセミナーを実施してきました。初めての国での最初の2ヶ月は、学ぶことが多く、あっという間に時間が過ぎます。今回も例外ではなく、毎日8時から午後6時半頃まで、かなり充実して仕事をしてきました。

 ウガンダは熱帯にしては例外的に土壌が肥沃なところが多く、土地生産性が高い故に人口密度も高いのですが、過去30年以上、肥沃な土壌故に肥料を与えずに作物生産を続けてきた結果、養分が枯渇して生産性が低下しているという問題を抱えています。また国民の80%以上は農業に依存しており、その半分は自給水準の生活で、多くは貧困に苦しんでいます。はやりの言葉を使えば、いかにして持続的な手段で農業生産性を回復させるかが、農業分野に携わる人間に与えられた使命だと言えます。ウガンダでは国家開発の最大目標として貧困撲滅を掲げており、農業開発はこの目標達成に最も大きく貢献するものと期待されています。

 そのような農業分野にかかる仕事をわずかの期間行ってきたわけですが、まだまだやるべきことは山ほどあります。彼らの自立を支援すべく、多くの援助機関が協力を申し出ているところですが、日本も是非ウガンダへの支援を続けて欲しいものだと思いました。そういえば、ウガンダから日本へはゴマとビクトリア湖で捕れる白身の魚が大量に輸出されているのを、皆さんご存じでしたか?

 さて、4月、5月と春の農作業時期を留守にしたため、出足が遅れてしまいました。しかし、幸いなことに、妻が大車輪の活躍で畑を管理してくれていたおかげで、雑草はほとんど抑えられていました。水田も4年程前にお世話になった松本市の農家が、代かきおよび田植えを引き受けてくれましたので、例年よりもきれいに植えられていました。ホッとする一方で、未だ畦草刈り、豆類、サツマイモ、トウモロコシ、野菜類の播種が待っています。今日から文字通り半農・半コンサルタントの生活が始まります。

 次回出張は7月14日から、これもアフリカのマラウィという国です。それまで日本におりますので、またよろしくおつきあいください。

敬具

穂高の百姓
君島 崇


頁トップへ戻る

[ Index ] [Home ] [ RECSについて ] [ 会社概要 ] [ RECS通信 ] [ 現地便り ] [ 事業実績 ] [ 出版物 ] [ 写真紀行 ] [リンク ] [ 調査分室 ]